他のOSと同じようにOSXも、アプリのバージョンアップやセキュリティ更新によるアップデートを、手助けする仕組みが備わっています。OSXのバージョンが進むごとに、アップデートの手間が減るように機能アップしてきました。今では、自動更新を選択することもできます。
Xcodeの最新版がMac App Storeに登録されるようになってからは、OSXのアップデートの対象にXcodeも含まれるようになりました。これって、本当に困りものなのです。私のように、少し枯れたバージョンを使う人にとっては。
で、また失敗してXcodeを更新してしまいました。気付いたときには更新が始まっていて、もう停止できませんでした。Xcode 6.1.1が6.2にバージョンアップされたというわけです。これが確か2回目の失敗です。
OSXのソフトウェア・アップデートは、画面の右上に知らせが表示されます。それを一旦停止させて、App Storeアプリのアップデート画面を呼び出し、更新内容を確認してからアップデートするのが、いつもの手順です。この操作方法なら、Xcodeなどの更新したくないソフトをアップデートせずに済ませられます。
でも、この方法は非常に危険です。何回も繰り返すうちに、いつか失敗して、更新したくないアプリを更新してしまうのです。まさに「起こりうる失敗」なのです。
今回は、忙しく作業している中でメッセージが表示され、間違って、更新するほうをクリックしてしまいました。操作ミスに気付いたのは、更新処理が行なわれている途中です。終わるまで待とうと思って眺めていると、いつもよりも更新時間が長めで終了しません。その時点で、Xcodeも更新されていることに気付きました。あーあ、やってしまったと。
そもそもXcodeが、OSXのアップデートに含まれていること自体が間違いです。Xcodeを更新するタイミングは、ユーザー自身が自分で決めるのが当たり前です。もし開発途中でXcodeが更新されてしまったら困るでしょう。今まで正常に動いていたコードが、突然と動かなくなる可能性もありますから。通常は、開発ツールのバージョンを決め、特別な理由がない限り、そのまま開発終了まで固定するのが普通です。もしかしてアップル社内では、Xcodeは最新版を必ず使えという、誰かの強い意見でもあるのでしょうか。まさに「理不尽な更新」と言えるでしょう。
人間はときどき失敗しますから、「起こりうる失敗」を含んだ更新方法なんて、数多く繰り返さなくても失敗が発生します。私も、すでに2回目も失敗しました。今後も、同じように失敗するでしょう。毎回注意する方法では、いつか失敗してしまいます。
何か防止する方法が必要でしょう。App Storeアプリのアップデート画面で、購入済みアプリの一覧が見られます。その画面に、特定のアプリだけ更新しない設定があれば良いのに。本当に困りものです。
最近のXcodeは、アプリの形をしたXcodeの中に、各種ツールを含んでいます。この構造に変更されたおかげで、Xcodeの複数バージョンを一緒に入れておけるようになりました。アプリケーションフォルダ内で、Xcodeアプリの名前を片方だけ変えて、共存させるだけで実現可能です。
でも、OSXのソフトウェア・アップデートでXcodeが更新されると、複数のXcodeは全部消えてしまい、最新のXcodeだけ残る状態になります。これも非常に困りものですね。
もしかして「アプリケーション」フォルダ以外へXcodeをインストールしておいたら、ソフトウェア・アップデートで消えないのでしょうか。でも、それで正常に動くかどうかのほうが心配です。一部の機能が動かないとき「もしかして、アプリケーションのフォルダに入れてないことが原因かも」と余計な心配が生じます。こんな不安を抱え込む方法なんて、やりたくないでしょう。
今はXcodeを使った急ぎの開発がないので、大きな問題は発生しません。せっかくなので、Xcode 6.2を使ってみましょうかね。最新バージョンを試すための試験マシンには、6.3ベータが入っているので、6.2を一緒に入れるのは面倒ですから。
とにかく、OSXのソフトウェア・アップデートでXcodeが更新されないようにしてほしいです。何か良い方法はないかと、いちおう検索しましたが、見付けられませんでした。もし回避方法を知っている人が居たら、ぜひとも教えてください。お願いします。
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